苦手意識は克服できる(2)
昨日からの続き。
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私は、のび太には成功体験が多いからだと考えています。のび太は、ひみつ道具の助けによって苦手課題を克服した経験が沢山あり、その時々で爽快感や達成感を体験しているのです。
たとえば、運動を習慣化できずに悩んでいる人たちは、「運動の爽快感」を日常の練習や試合の中であまり体験していないと言われています。仕事や運動心地よい疲労感を体験していないことが、ブレーキをかけているようです。
でも、のび太の場合は、苦手なマラソンを、ひみつ道具のルームマラソンで走ることによって、爽快感や達成感を得るのに成功しています。
のび太は、苦手なことに関しては、いろんな理由を付けて、逃げ回っていることが決して少なくありません。通常のルームマラソンをパパが買ってきても、「張り合いがないんだもん」と飽きてしまったり、すぐギブアップしたりするほどです。
しかし、環境や条件さえ整うと、のび太は意外にも積極的にチャレンジして、苦手なことを克服しようとします。そればかりか、そのプロセスにおいて徹正看や爽快感を経験することもしばしばです。
スポーツや仕事に対して苦手意識が続くと、これらを克服するエネルギーというのは、なかなか湧いてくるものではありません。しかし、仕事が思いがけずスムーズに進んだり、スポーツで勝利したりという成功体験によって、意外に軽くハードルを越えられる瞬間があるのです。
のび太が「クタクタだけれども気持ちのいい疲れ」を経験して「自信が持てた」ように、達成感や爽快感を身体が覚えることによって、苦手意識は克服できるのです。
「あれは取り越し苦労だった」と、ひたび苦手意識に風穴が開くと、精神的なゆとりが出来て、一歩一歩そうした苦手な課題を克服できるようになるでしょう。
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あなたが今、苦手意識を持っていることはなんですか?
仕事ですか?運動ですか?人間関係ですか?
人それぞれいろいろあるかもしれません。
本当に苦手なのかもしれませんが、もしかしたら、ドラえもんに出てくるのび太のように、小さな成功体験の積み重ねがあれば、今抱いている苦手意識に風穴を開け、課題を克服できるかもしれませんよ。