雑用など存在しない
「ねばならない」と思っていたことでも
実はそれが「幸せを念じられること」だと気が付くと
もっと、そういう時間や場所が欲しいと
思えるようになるのではないでしょうか。
小林 正観
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正観先生の著書『22世紀への伝言』(廣済堂出版)からのご紹介です。正観先生の言葉は、読むといつも心を柔らかく暖かくしてくれます。
この言葉を解説しているエピソードをご紹介します。岡山県のノートルダム清心学園の理事長をされていて、『置かれた場所で咲きなさい』など、多くの素晴らしい本を書かれている渡辺和子さんのお話です。
『渡辺和子さんがその修道会にいたときのことです。食事のために、食卓にお皿を配っていた渡辺和子さんに、あるシスターが近寄ってきて訊ねたそうです。「あなたは今、何を考えながらお皿を配っていますか?」と。渡辺和子さんは戸惑いつつ、「いえ、何も考えていません」と答えました。その時そのシスターは、「あなたは時間を無駄にしています。なぜ、このお皿を使う人の幸せを祈りながら配らないのですか?この世に雑用という仕事はないのですよ」と、そう教えてくれたというのです。炊事も洗濯も掃除も、また子供の世話も会社の仕事でも、「しなければならないこと」と考えると、その通りですが、そこに、「この食事をいただいた人が元気になってくれるように」「この服を着る人が幸せになってくれるように」「この廊下を歩く人が笑顔で過ごせるように」と念を込めたら、それは単なる雑用ではなく、また単なる仕事ではなくなりますね。そのように考えていくと、「ねばならない」という作業や仕事はなくなるのではないでしょうか。日常におけるすべてのことは、周りの人とたちの元気や幸せを祈る、大切な大切な手段になるのです。』
小さなこと、つまらない仕事を、「自分の仕事ではない」などと考えるのは自らが浅はかだから。周りの人は見ているものです。食事を作る時も食べる人のことを想って、「美味しくなあれ」と思いながら作ると味が変わってくる。そうして作って頂いた料理だからこそ、きちんと手を合わせて、「いただきます」で始めて「ごちそうさま」で終える。人と人とを繋ぐのはそうした想いなのですね。
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誰がやってもいい仕事。私がやらなくてもいいような仕事こそ、愛を込めて、祈りを込めて、今日も一生懸命やらせてください!と笑顔で言えるような人になりたいですね。
さぁ、今日も現場があなたを待っています!張り切っていきましょう。
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特別養護老人ホーム 清菊園では、そんな明るく元気で幸せを